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経営者へのコーチングの際に不安を感じます。どうしたらいいですか?

<ご相談>
現在のクライアントの一人が年上で、経営者の方なのですが、毎回自分がちゃんと価値を発揮できているのか不安で、毎回直前にどきまぎしています。セッションの最後には感想を聞いたり質問が機能しているかや改善してほいい所、リクエストなど聞いていて、そこで不満が出てくるわけではないのですが…。こんな状態で臨みたくなくて、どうしましょうと思っております…。  コーチ2年生より。

ご質問ありがとうございます。

セッションの最後にきちんとフィードバックももらっているということで、クライアントさんと信頼関係を築かれている様子、きっと実際にはとても大切な価値を提供されているのだろうと想像しています。

それでも、不安になること、ありますよね。

私もクライアントはみなさん自分より年上の方々ですし、セッション前には楽しみな気落ちと、ドキドキする気持ちが今でも入り混じっています。

そんな気持ち、私はとても大切なものだと思っています。
一つ一つのセッションに対して、クライアントさんに対して、毎回向き合うとしているということでもあると感じます。

とは言え、毎回どぎまぎが大きくて苦しかったりすると楽しみなはずのセッションが負担になってしまいますよね。

ではどうしたらいいか。私なりの考え方や取り組みをご紹介します。

1. 「不安」の奥には何がある?

まずは、「不安を感じる」ということがどういうことなのか改めて考えてみましょう。

私たちが「不安」と読んでいるものは、実は様々な要素を含んでいます。

何かが足りないのではないかと安心できない状態であったり、何かを失うのではないかと恐れている状態であったり…。

そんなときに胸がざわざわしたりして、それを私たちは「不安」と呼んでいます。

多くの場合、「不安」の奥には「願い」や「想い」が隠れています。

喜ばれたい。役に立ちたい。自分のイメージする通りの自分でいたい。

それがどんなものであっても、それはあなたにとって大切な「願い」や「想い」です。

もし、不安を無理やりどこかに追いやろうとするなら、その奥にある願いや想いも、それらを受け止めないままどこかに追いやってしまうということになります。

そうしていると、願いや想いは、不安という姿で、何度も何度も現れてきます。

あなたが感じるざわざわとした感覚は、あなたを苦しめようとしてそこにあるのではなく、あなたに、「大切なことに気づいて!」と声をあげているのです。

2. 苦しい気持ちほど、感じて抱きしめる

ではそんな、願いや想い、そして不安に対してどうしたらいいか。

大切なのは、「しっかりと感じる」ということです。

感じる対象は2つあります。

1つ目は、起こっている感覚そのもの。

2つ目は、その奥にある願いや想いです。


起こっている感覚をしっかりと感じるには、感覚に意識を向けることが必要です。不快な感覚はついつい意識を背けたくなりますが、それでは「気づいて!」がおさまることはありません。

まずは、ゆっくりと呼吸をして、それから、起こっている感覚に意識を向けていきましょう。どこに、どんな感覚があるか。それはどんな質感か。それがどんなことであっても、そこにあるものをそのままに感じましょう。

もし「こんな感覚を感じちゃう私ってダメなのかな」とか「どうしよう」と言ったことが浮かんできたら、「ああ、頭には考えが浮かんできているな」とそれを認めて、そしてまた感覚に意識を戻していきましょう。

無理に心を落ち着けようとしなくて大丈夫です。とにかくそこにあるものをそのまま感じてみてください。

結果として、だんだんと心が落ち着いてくるかもしれません。

そうしたら、身体全体の感覚をもう一度感じてみてください。最初よりも楽になっていたり、あたたかい感じがしていたら、ここまでで終えても大丈夫です。

3. 「この感覚は何を教えている?」と問いかけてみる

もし時間があれば、さらに感覚の奥にどんなものがあるかに目を向けてみましょう。

その際は、自分に対する問いを投げかけることがおすすめです。

「この感覚は何を教えているのかな?」

「私はどんな願いを持っているんだろう」

「私は何を大切にしたいんだろう」

優しく、静かに問いかけてみてください。

そして出てきたものを、それがどんなものであっても「そうだったんだね」と受け止めてあげてください。

このプロセスは、それを見守ってくれる人、声をかけてくれる人がいることによって、自分自身の深いところにつながることができる場合もあります。

コーチングセッションの前は十分な時間が取れないかもしれませんが、ぜひ時間を取って、セッション前の感覚を思い出しながら、向き合ってみてください。

4. 何度でも向き合う

起こっている感覚そのものやその奥にある願いや想いに向き合う。

これは一回やって終わりというものではありません。

私たちはこれまでの人生を通じて積み重ねてきたもの、抱えてきたものがたくさんあります。

向き合ってみるとその都度同じものが出てくるかもしれないし、違うものが出てくるかもしれません。

何度でも繰り返し、向き合ってみてください。

その結果、不安になったりドキドキするということ自体は変わらなくても、そこからさらにエネルギーを消耗してしまうということは解消されていくはずです。

私自身、「しっかりと味わう」ということを通して、感覚の質感が変化し、それが自分に力をくれる存在になるということを実感しています。

5. 不快な感覚とともにいることの大切さ

そしてこの、「そこにある感覚をそのまま味わう」ということは、コーチとしてもとても大切な在り方につながっています。

例えば相手が話していることが「わからない」ときにも、人は不安や焦りを感じます。「わからないものは早く分かるようにしたい」というのはとても自然な気持ちでもあります。

しかし、コーチが自分の感じている不安や焦りを急いで解消しようとしてしまうと、クライアントの言葉を勝手に解釈したり、相手が答えを出そうとすることを待てずに声をかけるということが起こってしまいます。

そうすると、クライアントは自分にとって本当に大切なことに向き合うことができなくなってしまいます。

生まれてくる色々な感覚をただそのまま感じ、そこに置いておくことができるようになる。もしくはそれを相手に伝えるコミュニケーションが取れるようになるというのはコーチにとってとても重要なことです。

もちろん、コーチではない方にとっても「そこにある感覚をそのまま味わう」というのは自分自身とつながるための大切なプロセスになります。

私たちは普段、無意識に不快な感覚を遠ざけることを行なっています。

速く効率よく、多くのことを行なっていくためには、もしくはたくさんの人がいる中で自分を保っていくためには感覚をシャットダウンした方が都合がいいからです。

しかしそれを続けていると、自分が何を感じているのか、自分にとって大切なことは何かが分からなくなってしまいます。


感情や感覚は、それがどんなものであってもあなたにとって大切なことを教えてくれています。

ぜひ、安心して落ち着くことのできる環境の中で、感じていることをじっくりと味わってみてください。

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